内部に鉱物を含み、多様性のあるガーデンクォーツ

内部に鉱物を含み、多様性のあるガーデンクォーツ

ガーデンクォーツとは、水晶が成長する時に、泥岩や他の鉱物を巻き込みながら形成したものを総称して呼びます。

石自体のベースの色は透明、白・ピンクなどのスモーキーカラー、シトリンカラーなどが一般的で、水晶の中にはまるで山や、川・森などの自然の風景や庭園のように内包物が存在し、石それぞれに個性があります。その見た目から和名では、「庭園水晶」または「苔入り水晶」と呼ばれます。

通常、鉱物に内包物があると価値が下がるものですが、ガーデンクォーツは逆で、内包物が美しく入っている方が価値が上がります。

クオリティが高いほど、内部の内包物の描く庭園模様が美しく、クオリティの低いものは内包物が多すぎて黒くなり、美しさが損なわれていきます。

■英名:Garden quartz
■和名:庭園水晶、苔入り水晶
■組成:SiO2+(クローライトなどの包有鉱物)
■結晶系:六方晶系(三方晶系)
■硬度:7
■比重:2.54~2.64
■レア度:★☆☆

ガーデンクォーツの内包物について

内部に鉱物を含み、多様性のあるガーデンクォーツ

一般的にガーデンクォーツが含むのは粘土鉱物のクローライト(緑泥石)やカオリナイトです。

その他にはアンフィボール(角閃石)、エピドート(緑簾石)、ヘマタイト(赤鉄鉱)、トルマリン(電気石)、マイカ(雲母)、リモナイト(褐鉄鉱)、ゲーサイト(針鉄鉱)、ルチル(金紅石)、などが一緒に含まれていることがあり、多種多様の景色を描きます。

ガーデンクォーツの主な産地

ブラジル、中国、ミャンマーなど

コレクターの多い石

以前はマニアックな石として、一部の愛好家に好まれていましたが、最近では「溜め込む石」として中国でビジネスのお守りに身につけていることから、財運に効果があると言われ人気が高まっています。

また石によって全く違う石内部の庭園の魅力に惹かれ、コレクションする方も増えたことで、注目度が高まってきている石です。

ガーデンクォーツの偽物

最近では水晶にドリルで穴を開けて、中に内包物を詰めた偽物も出回っています。

偽物を見分けるポイントは、内包物が不自然に整いすぎていたり、薄い泡がないかチェックするとわかりやすいでしょう。また、内包物を詰める際に開けた穴は、水晶や樹脂で蓋をしているため、石の表面に不自然な点がないかチェックすると、偽物か天然のガーデンクォーツか見分けやすいです。

中には巧妙に作り込まれた偽物のガーデンクォーツもありますが、あまりに高額な場合は疑ってみましょう。

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