稀少性が高く海のように美しいラリマー

ラリマー

美しい海のような水色が人気の「ラリマー」。ペクトライト(pectolite/ソーダ珪灰石)の中でも、ドミニカ共和国で採掘され特に青色系のものだけをラリマーと呼びます。

名前の由来は、1974年にドミニカ共和国の地質学者ノーマン・ライリング氏が発見し、娘の名前「ラリッサ(Larisa)」と、スペイン語で海という意味の「マール(Mar)」を組み合わせたと言われています。別名「アトランティスストーン」「ドルフィンストーン」と呼ばれることもあります。

ドミニカ共和国のパオルコ鉱山でのみ採れる石をラリマーといい、ドミニカ共和国のナショナル・ストーン(国石)として認定されており、採掘できる場が少ないことで、天然石の中でも高額な石であり、今後さらに高額になっていくと言われています。

まだ発見されて30年ほどですが、見た目の美しさから大変人気があります。ただ美しい宝石質のラリマーは出回っている数がとても少ない状態です。

■英名:pectolite
■和名:ソーダ珪灰石(ソーダけいかいせき)
■組成:Ca2NaSi3O8(OH)
■結晶系:三斜晶系
■硬度:5.0
■比重:2.74 ~ 2.90
■注意点:直射日光に弱いので、日光にあたらないところでの保管がおすすめ
■レア度:★☆☆

ラリマーの色について

ラリマー

ラリマーを構成しているペクトライトは、ありふれた鉱物であり、世界中の至る所で見つかります。ただ水色の美しいラリマーは、ドミニカ共和国以外では見つからず、他のペクトライトとは異なります。

ラリマーの色は白・水色~濃い青まであり、青く見えるのは不純物として内包されているコバルトか銅ではないかと推察されています。

この青色は紫外線に弱く、長い時間日光や熱にさらすと色が薄くなってしまいます。

ラリマーの産地

ドミニカ共和国 パオルコ鉱山のみ

グレードの高いラリマーとは

青い色が美しく、白い部分とコントラストが強くはっきりしているものほどグレードが高いラリマーです。

茶色や黒っぽい部分が入っていたり、白い部分が多いものはグレードが低いとされています。

カボションカットをすると、とても美しいのですが、ラリマーは衝撃に弱く、研磨には非常に高度な技術が必要です。そのような理由からもラリマーは高額になりやすいと言われています。

ラリマーの偽物

ラリマーの偽物はとても多く出回っています。

ガラスやプラスチックでできているものから、別の石を染めたものまであり、専門業者でも本物と見分けがつかないものもあります。

ラリマーは稀少性の高い石ですので、安価なものは少し疑ってみましょう。

また光に透かした時に透けるものや、触った時に冷たく感じないものは偽物の可能性が高いので注意してください。

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