先日、数ヶ月ぶりに天然石仕入れへバンコクへ行ってきました。

私はタイに在住していることもあり、バンコクへ行くことが一番近く、他の国へ出向くよりも簡単に行ける場所　ということもあり、2,3ヶ月に一度はバンコクへ行くようにしています。自分の為の勉強も兼ねて、今回も天然石・宝石市場の色々な場所へ行ってきました。

まず、今回感じたことは　前回からもずっと、薄々は感じていたことではありますが、天然石ポジョン・マクラメ編みネックレス用の天然石はあまり、個性的なものが無くなってきているな..と感じました。きっと、大きな資本が中国に傾いたのではないかとここ最近は特に感じます。それが良いとか悪いとかではなく、世界がそういうふうになってきたんだ..と感じています。　タイ・バンコクは世界でも有数な天然石の集積地ではあるものの、価格はどの業者も売れる値段MAXで売りたいし、品数が少なくなればそれに伴って価格も上昇する..という具合です。　しかし、良質で”かっこいい石”や”個性ある石”ってその中でも特に限られており、数百個の中から２〜３個とびきりのものが見つかる..という感じでその中のとびきりな石はすでに販売業者が選別しているだろうし、たくさんの石はあるのだけれど私自身の目も肥えてしまい、今回は中々手がつけられない仕入れとなりました。

そして、残念ながらバンコクの市場で石に関して本当に詳しく、誇りを持って販売している業者は一体どれくらいいるのだろう..と感じた旅でもありました。こちらも薄々は感じていたけれど、これまでの長い付き合いの中でも、『売れれば良し』という感覚が先行し、誠実な対応をなかなかしてもらえないのだなぁ..   あるいは誠実な業者はとても値段が高くて、こちらの予算オーバーになってしまうことなど、、笑　あらためて、仕入れの難しさを感じたことは言うまでもありません。ちょうど今（2023年5月現在）日本円の大幅な下落も伴い、今回少し苦しかったと言わざる得ないことも後押しして、またひとつ、色々と学んだ今日この頃です。

この中から数粒のみを選別します。

がっかりで嫌なことばかりではなく、嬉しい学びもいくつかありました。

ひとつは鑑別書がとれる機関をいくつか尋ね、実際に色々な石に鑑別書を出してもらいました。自分の選んだ石が”本物でカットがよく、内包が美しく、魅了する宝石”とわかったときの喜びは言うまでもありません。　私のポリシーとしましては個性的で時にはトップクォリティ、そして親しみの持てるミドルクォリティな宝石をお客様をはじめ、すべての人が納得のゆく価格と喜びを提供することであり、もちろんのこと”偽物を高額で売りつけるような販売者にはならない”と言うのが心情であることは言うまでもないこと。　個人で動く自分にだけできることをいつも、模索しています。

もともと、ハンドメイドにて制作することが好きだったり、宝石・天然石が好きだったり、、と言うすべての要素を絡めてFunky garuda(ファンキー・ガルダ）をはじめたのですが信用できな業者さんと”売れるから”と言う理由でこれ以上付き合いをしたくないと今回特に考えた次第です。

大きなことを言えば、この地球の気候変動が問題になっていることと同じで、”損・得”だけでやっていることは必ず、負の連鎖を産むだろうと思うからです。

そういうわけで今回は仕入れが満足いかなかった事が最大の学びであり、これから先の仕事の進めかたについて、大きく思うことがあった仕入れの旅となりました。

 

タイでは隣国ミャンマーの石や宝石、そしてタンチャブリという宝石の街での仕入れが私には向いているのかな〜。。心落ち着くというか、繋がる感覚を持てるディーラーさん（サプライヤーさん）はやっぱりタイ人ディーラーさんでした・という話。。　仕入れは他の人が思っているよりも何倍も神経をすり減らし、勉強になるものだと感じています。

これからもみなさまからの信頼を大切に受け止め、色々な想いを入れ込みながら、楽しくマクラメ編みネックレスを制作、素敵な宝石・天然石をご紹介してまいりたいと思います。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

最後に仕入れの旅でいただいたタイのごはん♪