6月の誕生石 | レインボームーンストーン

レインボームーンストーンは、その名の通り虹色の輝きを放つ美しい天然石です。長石の一種であるアデュラリアに属し、特有の光の干渉効果により、まるで月明かりのような神秘的な輝きを放ちます。また、角度によって虹色のシラーが姿を現すため、レインボームーンストーンと呼ばれています。

レインボームーンストーン特有の光の干渉効果は、アデュラリゼーション（Adularescent）と呼ばれています。この効果は、石の内部構造に焦点を当てているのです。レインボームーンストーンはアルバイトとオルソクレースという2種類の長石が相互層に重なり合って形成されています。この光が石の内部で干渉したり分散したりすることで、青白く輝く神秘的な光が現れるのです。

この光は、まるで月明かりのようにも見えることからムーンストーンと呼ばれるようになりました。またその中でも、角度によって虹色に輝く石をレインボームーンストーンと称しています。

レインボームーンストーンの主な産出国

レインボームーンストーンは、鉱物学的にはアルカリ長石の一種で、微細な層状構造を持っています。この構造が光を干渉させ、独特の輝きを生成するのです。特に、インド南部のタナーミルドゥ州は、高品質のレインボームーンストーンの産地として知られています。この地域で産出されるレインボームーンストーンは、ブルーシラーと呼ばれる青みがかった輝きが特徴的です。

また、他の出国としては、ブラジル、マダガスカル、ミャンマー、アメリカなどが挙げられます。産地によって、石の色合いや輝きに違いがあるのも特徴です。

お手入れと取り扱い方法

レインボームーンストーンは、繊細な石でもあります。硬度が6〜6.5と比較的低いため傷つきやすく、衝撃にも弱いのです。また、温度変化によって、石ヒビが入ったり、割れたりすることがあります。

長くきれいに保つためには、正しい取り扱いとメンテナンスが必要です。着用時は、他の宝石や硬いものとの接触を避け、優しく扱いましょう。布に包んだり専用のポーチに入れたりして、他の宝石と分けて保管がおすすめです。

また、定期的なクリーニングも重要です。レインボームーンストーンは、汚れや油分が付着すると輝きが損なわれます。超音波洗浄機も傷める可能性があるため、使用を避けた方が無難です。柔らかい布で優しく拭いてあげましょう。

6月の誕生石でもあるレインボームーンストーンは、神秘的な輝きで魅了する天然石です。身に着けて、特別な輝きを手に入れてみてはいかがでしょうか。