太古の生命 琥珀/アンバー
琥珀色の瞳、などという表現が日本語でなされるようになったのはいつの時代の頃からでしょうか。鉱物の独特の色合いは時として特徴的な外見表現として用いられます。
その実物を見たことがなくても名前を聞くと透明感のある鮮やかな黄褐色の、蜂蜜を濃くしたような、山吹に明るい茶色を混ぜたような、そんな色合いが思い出される人も多いことでしょう。
アンバー/琥珀という鉱物の実態
琥珀、またの名をアンバーというものを、多くの人が知らないけれど知っている、そんな不思議な印象を持つ鉱物です。ここでは分かりやすいように天然石=鉱物と表現しますが、その実、天然石として市場に出回っているものの中には正しくは鉱物ではないものも多く含まれます。
多くの人が理科の教科書などで一度はその名前を目にしたことがあると思われる琥珀(コハク)、鉱物名「アンバー」はその最たる例の一つ。広く知られている通りこの物質は岩石ではなく、太古の樹液が固まり化石となって現代に残ったものです。
また、3,000万年ほど経過した完全な化石であるアンバーと異なり、若い樹液が半化石の状態であるものは「コーパル」といいます。
アンバーの意味といわれ
筆者がアンバーを人に勧める時は健康のお守りとして、特に御両親への贈り物、これからの季節ですと敬老の日のギフトなどに喜ばれます。また生まれたばかりのお子様への贈り物を探されている方へもご紹介しています。
天然石の意味は「健康、長寿」「エネルギーを活性化し、精神を安定させる」といわれています。
アンバーはその成り立ちから生命力の象徴とされることが多く、古いものでは紀元前1600年頃からのミケーネ文明の装飾品が発見されているほどです。
前にご紹介した「オブシディアン」同様、鉱物ではないものの天然石と同じくらいには硬度があり、そのため古くからお守りやアクセサリーとして加工され、世界中で愛されています。
また、植物片や虫などが琥珀に閉じ込められたものは学術的にも価値があり、当時の生態系を知るための重要な手がかりです。市販品として売られている安価な「虫入りコハク」はコーパルなどを溶かし、後から虫を入れたいわゆる人造琥珀であることがほとんどです。実際に手にするのは難しい虫入り琥珀ですが、樹脂の化石に古代に生きた生物が閉じ込められているというのはなんとも浪漫がありますね。
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アンバーの産地と種類
アンバーは樹脂の化石なので元の木と共に地中に埋まっているのですが、地層の崩壊が原因で海に流れ出て海岸に漂着することがあります。そうして発見されたアンバーはシーアンバーと呼ばれ、バルト海沿岸で多く産出されています。これらを特にバルチック・アンバーといい、ヨーロッパを中心に宝飾品として加工されてきた歴史があります。
シーアンバーに対し陸地の鉱山で産出されるものはピットアンバーといいます。ドミニカ産のものが多く、樹脂に含まれる成分の影響で紫外線下では淡く青い色に見えるブルーアンバーが有名です。
こちらでご紹介したルースは全て天然のアンバーです。
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