12月の誕生石「タンザナイト・ラピスラズリ・ターコイズ・ジルコン」
12月の誕生石として知られる4つの誕生石。
- 神秘的で複雑な輝きを持つタンザナイト
- 夜空のようなロマンチックな輝きのラピスラズリ
- 滑らかで爽やかな彩りをもたらすターコイズ
- 力強く輝くジルコン
いずれも美しい輝きが特徴である2つの天然石についてご紹介します。
自然の複雑で神秘な輝き│タンザナイト
タンザナイトは、深く美しい青紫色の輝きを持つ天然石です。原産地は名前の由来にもなっているタンザニアで、ルビーの採掘中に発見されるという数奇な運命で世に知られることとなりました。
タンザナイトが持つ青紫色は、タンザニアにある山「キリマンジャロ」の夕暮れ時や夜の空を映し出したようであると評価されるほど、美しく神秘的な輝きを持っています。
自然の夕暮れや夜空という神秘と高貴なイメージを兼ね揃えた美しさがタンザナイトの特徴です。
タンザナイトのユニークな特徴に「多色性」があります。多色性とは、宝石に光が当たると、見る角度によって色が変化するという現象のことを指します。
このような現象は、タンザナイトの内部構造に理由があります。光が通過する際に、波長の異なる光が反射されるため、様々な色に見えるとされているのです。
見方によって輝きが変わる「多色性」
タンザナイトは一般的に、深い青色と表現されます。しかし、この多色性という現象を加えると、他にも紫色や黄金色、水色など多様な輝きを見せてくれます。自然の空も決して単色ではなく、複雑な色が融合しているために美しく見えますが、タンザナイトがそのように表現されることには、多色性の持つ色の複雑さが影響しているでしょう。
光の種類によっても見え方が変わります。たとえば、蛍光灯の下では青みが強く見えたり、白熱灯の下では紫色が強く見えるなど、シーンに応じて様々な顔を見せてくれることもタンザナイトの魅力です。
また、同じタンザナイトという石でも、ひとつひとつが異なる結晶構造を持っていれば、光が当たったときの見え方はそれぞれに異なります。これは、その石ごとの唯一無二な輝きを見せてくれるということです。タンザナイトを覗いてみて、あなたが気に入ったお気に入りの輝きを持つ石を発見する楽しみもあるでしょう。
2.3 ct ★tanzanite タンザナイト s1204
ラウンドの大きな子はどうしても手にしたかったサイズです。
少しずついろんなタンザナイトを見てこの子なら、、というラウンドの子を選んできました。
クラックの間に見えるインクルージョンがメラメラと湧き立つタンザの沸騰点のようで、これかこれで個性と感じられる子。
・【鉱物種】ゾイサイト
・【重さ】2.3 ct
・【サイズ】7.89 mm x 8.01 mm x 5.49 mm
・【カッティング】ラウンド
・【屈折率】1.691~1.700
・【硬度】6~7
・【産地】タンザニア・メレラニ鉱山
天然非加熱 (NO HEAT – NO TREATMENT)
2.3 ct ★tanzanite タンザナイト s1204
高品質1.5 ct★tanzanite タンザナイト s1341
動画 https://www.instagram.com/p/C_Nm1unym0k/?hl=ja
バンコクの片隅に宝石のビルがありまして、いろんな色石を取り扱っている宝石屋さんのコレクションのひとつとしておすすめいただいた
ちょっぴり、品質の良いゾイサイト。蒼い柔らかな色味は若干、グラデーションとも見てとれますがルースの中身はルーペクリーン。
綺麗にカッティングが施されたこれぞ、色石..なルースです。
・【鉱物種】ゾイサイト
・【重さ】1.5 ct
・【サイズ】7.96 mm x 6.08 mm x 4.04 mm
・【カッティング】オーバル
・【タンザニア産】
高品質1.5 ct★tanzanite タンザナイト s1341
美しく深い青色│ラピスラズリ
ラピスラズリは、和名で「瑠璃」とも呼ばれる天然石です。深みのある青色にパイライト(黄鉄鉱)が散りばめられた独特な美しさを持つ石です。
ラピスラズリが天然石として人に知られ、宝石として人気を得た歴史は古く、古代エジプトではすでに宝石として認知されていたとされています。
また、旧約・新約聖書に登場する「青玉」と呼ばれる石はラピスラズリのことを指しているという説もあります。仏教でも七宝のひとつとして数えられ、古くから珍重されてきた歴史がある天然石なのです。
さらに、ラピスラズリは宝石としてだけではなく、塗料(顔料)としても利用されてきました。「天然ウルトラマリン」という美しい青色の顔料として使われ、バロック期の画家として知られる「フェルメール」の「フェルメール・ブルー」はラピスラズリの天然ウルトラマリンを使用しています。
夜空のような神秘的でロマンチックな輝き
顔料として用いられた歴史もあるラピスラズリは、美しい青色が特徴です。しかし、金色をもつパイライトが混入することによって、さらに独特な美しさを現します。
深い青色の中に粒状の金色が散りばめられた様子は、星の輝く夜空のようであると表現されることが多く、神秘的でロマンチックな輝きを持っています。
ジュエリーとして加工されたものはもちろんですが、鉱物の状態でもその美しさを見出す人は多く、アクセサリー・インテリア双方で人気の高い天然石なのです。
カット入り研磨★ラピスラズリs771
カットが施された真っ青なラピスラズリ
色味が鮮やかであり、ペンダントサイズのもの。
ラピスラズリは最も歴史の古い天然石として知られ、紀元前から現在に至るまで、世界各地で人々を魅了してきました。
日本では「瑠璃」と呼ばれ、仏教の七宝の1つとされています。
・【産地】アフガニスタン
・【重さ】15.ct
・【ヨコ】約 24.5 mm
・【タテ】約 15 mm
・【厚み】 5mm
※ルース裏側つるつるピカピカではないタイプです。ご留意ください。
鮮やかブルー★チリ産★ラピスラズリ ブレスレットs870
ラピスラズリは最も歴史の古い天然石として知られ、紀元前から現在に至るまで、世界各地で人々を魅了してきました。
艶感と濃いブルーが美しい
濃く鮮やかなラピスラズリブレスレッド
ひとつひとつ見立ててブレスレットを組みました。
シンプルなので、どんなコーディネートにも合わせていただけます。
・【重さ】15.7g
・【内径】17 cm
・【サイズ】8. mm 玉
・【チリ産】
滑らかで爽やかな輝き│ターコイズ
鮮やかな青緑色を特徴としているのが、ターコイズ(トルコ石)です。ターコイズの青緑色は「ターコイズブルー」呼ばれる独特の色で、爽やかで明るい印象を与える色彩です。
ターコイズは元々、やや滑らかで不透明な表面の輝き(ろう光沢)が特徴の天然石ですが、表面に微細な「孔」のある「多孔質」という性質を持つ天然石です。この多孔質という性質は、ターコイズの物質的な特徴として、やや柔らかめで衝撃などに弱いという特徴を持たせています。
一方、宝石としてターコイズを扱う場合には、ターコイズの硬度を増して頑丈にし、かつ表面の滑らかな輝きを際立たせるため、油やワックスによってコーティングをするという人口処理が古くから行われてきました。
現代においても、ジュエリーやインテリアとして使われるターコイズは表面処理を施されているものもありますが、ターコイズ本来の特徴ある滑らかな輝きを失うことはありません。
また、ターコイズは表面に斑点や網目状の模様が入るケースが多くありますが、これは黄鉄鉱や褐鉄鉱が入り込むことでこのような模様が形成されるとされています。
ターコイズの歴史と産地ごとの違い
「トルコ石」との別称を持つターコイズですが、歴史上様々な地域でターコイズが算出しています。歴史上もっとも古いとされる産出地はイラン(ペルシャ)とシナイ半島で、ペルシャ産のターコイズには白い斑点が他の産地のものよりも強く出ることで知られています。
「トルコ石」「ターコイズ」の名前の由来はここにあり、かつて十字軍の時代に、ターコイズがイラン周辺の産地(トルコ人の土地)からヨーロッパにもたらされたために、現在のトルコが産地ではないのにもかかわらず、このような名前で呼ばれるようになったのです。
シナイ半島のターコイズは、もっとも透明度が高く、ダークブルーの円盤状の模様がある場合が多いとされています。
アメリカ南西部でもターコイズは産出しており、ネバダなどで産出するターコイズはクモの巣状(スパイダーウェブ)の模様が入るなどの特徴があります。
中国西部もターコイズの産地として知られており、翡翠に似たグリーンに近い色彩のターコイズが特徴です。
世界中の歴史の中で、ターコイズは旅の守りや健康祈願のために重宝され、洋の東西を問わずアクセサリーや貿易品として扱われてきたという歴史があるのです。
産地や加工処理の度合いによって、同じターコイズでも様々な表情を見せてくれるのがターコイズの魅力のひとつです。
鮮やかブルー★ターコイズ s578
パイライト入りのターコイズ
鮮やかでバランスの取れた大きさと
サイズを選んできました。
身につけるとぱっと明るくしてくれる色味
・【イラン産】
・【重さ】7 g
・【サイズ】タテ:ヨコ:約 25.8 mm × 18.8 mm
・【厚み】9.2 mm
自然色の護符★チベット産★ターコイズ ルース カボション tur013
何千年も前から、チベットの人々はターコイズをお守りとして身に着け、人々の一部として大切にされてきました。
ドロップ型に研磨が施された美しいグリーンカラーのルース。
・【産地】チベット
・【重さ】9g
・【ヨコ】約23mm
・【タテ】約39mm
・【厚み】8mm
自然色の護符★チベット産★ターコイズ ルース カボション tur013
地球とともに輝き続けてきた天然石│ジルコン
「地球最古の鉱物」という呼び名もあるのが「ジルコン」です。
ジルコンの主要な産地のひとつであるオーストラリアで発見されたジルコンを分析したところ、およそ44億年前に形成されていることがわかったのです。
このため、地球とともに長い年月を歩んできた鉱物として、宝石としてだけではなく、科学的にも注目度の高い天然石なのです。
また、ジルコンは歴史上宝石としても数多く採用されてきました。世界各地で産出するジルコンですが、名前こそ登場しないものの、新約聖書・旧約聖書に登場する宝石のひとつがジルコンなのではないかという説が有力視されています。
ダイヤモンドに引けをとらない輝き
ジルコンのジュエリー・インテリアとしての特徴として、その輝きが挙げられます。
特に無色透明のジルコンは、ダイヤモンドに似た強い輝き(ファイヤ)が特徴で、「カラーレスジルコン」などとも呼ばれています。
また、ジルコンは加熱によって色が変わることが古い時代から知られており、加熱処理が用いられてきました。
例えば、19世紀の英国では、すでに宝飾品が市民の購買品となっていましたが、強い輝きを持つジルコンに加熱処理をして宝飾品としていたのです。
このような加熱処理は、少なくとも1800年代からの古い歴史があるといえます。
その結果、ブルー・アイスブルー・レッド・グリーン・ピンク・イエロー・オレンジなど非常に多彩な輝きを纏うジュエリーとして愛されてきたのです。
魅惑のネオンブルー★2.5 ct ★ブルージルコン s1338
動画 https://www.instagram.com/p/C_Nz3e9yg94/?hl=ja
お尻の深いネオンブルージルコン
高さがあるので奥行きを感じる宝石ルースです。
若干の傷はありますがきちんとカットが施されているところと
人気のブルー色はやはり、目が離せないものです^^
カンボジアのラタナキリ鉱山で採れたブルージルコンは「ラタナキリブルー」と呼ばれ
高品質な魅惑のブルーカラーを持っています。
ブルージルコンは光の分散率がダイヤモンドに匹敵する為、石の中に入り込んだ光が煌めきながら表面へ届き、あらゆる角度から常に強い輝きを放ちます。
・【宝石名】ブルージルコン
・【カット】オーバル
・【カラー】ブルー
・【屈折率】1.81-1.984
・【モース硬度】7.5
・【大きさ】6.47 mm x 5.51 mm x 6.34 mm
・【重さ】2.5 ct
ブルージルコン
カンボジア産
魅惑のネオンブルー★2.5 ct ★ブルージルコン s1338
1.60ct ★ブルージルコン s1066
気泡なども見えますが研磨自体はきちっとしていて色味もやわらかいブルーカラーを持っています。室内での撮影をしています。色の出方が異なる部分もありますが、全体的にエメラルドグリーンに青が混ざり込んだ優しい色合いを持っています。
・【宝石名】ブルージルコン
・【カット】トリリアント
・【カラー】ブルー
・【処理】非処理
・【屈折率】1.81-1.984
・【大きさ】6.48 mm x 6.54 mm x 3.68 mm
・【重さ】1.60ct
ブルージルコン
カンボジア産
動画 https://www.instagram.com/p/C0YHbsXPzvO/?hl=ja
※ 他にもさまざまな天然石を使用したジュエリーを掲載しています。
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